Introducing SEHYOGAMA Imari Nabeshima
現在の鍋島焼と言われるもののほとんどは、この大川内山で焼かれたものです。
日本ではじめて磁器が生まれたのは、江戸時代初頭、現在の佐賀県有田町でした。
日本で唯一の磁器生産地を持った鍋島藩は、有田の優秀な陶工を集めて藩直営窯を築き、城内の調度品、また献上、贈答用の磁器を焼かせました。
1675年、藩窯は、山深い伊万里市大川内山に移り、以降明治4年の廃藩までこの地で活動を続けました。
鍋島藩窯は、本格的な組食器を生産し完全な組織化により生産を管理し製品の質の向上に常に気を配りました。
その技法の秘密は、厳守され不良品も外部に持ち出される事なく処分されました。
献上、贈答などの特別な目的のために作られたそれらは、市場に出回ることなく明治になるまで一般の人々の目に触れる事はありませんでした。
伊万里 鍋島焼 瀬兵窯が最も大切にしていること、それは自然との調和です。
製品の原材料はなるべく天然素材を使い自然と調和する美しさにこだわり続ける。 そのため瀬兵窯では絵付けに使う色素にもこだわりました。
透明色の赤絵の具による上絵付けは、日本で唯一、伊万里 鍋島焼 瀬兵窯だけがもつ独自の技術であり、他にも藍染色(あいぞめ)、山桃色(やまもも)、蘇芳色(すおう)など天然色素を使った絵付けは焼き物の伝統産地である伊万里焼、有田焼地区で唯一、当社だけがもつ技術です。
天然色素を使った絵付けは生地の上に色を塗る合成色素と違い、天然の色素を生地に吸わせることで淡く優しい雰囲気を映し出してくれます。
天然素材を活かすことで自然な風合いを感じるモノづくりが瀬兵窯の特徴です。
そのうえで、これからの伝統産業に求められるものは、自然素材から得た恩恵で自然を汚すのではなく、自然と調和したムダのないモノづくりが必要な時代になってきました。
近年は伊万里焼をもっと身近に使っていただきたいという思いから、アクセサリーも展開。
伊万里焼の特徴の一つである白磁の白さを引き出すために自然を汚すのではなく、あえて精製しない陶土を使い、合成ではなく天然の色素にこだわるなど、自然と調和した美しさを提案しつつ、自然環境にも優しい伝統産業であり続ける理想に挑戦しつづけます。
会社名 株式会社瀬兵
所在地 佐賀県伊万里市大川内町丙平尾1964
工場・本社ショールーム
連絡先 0955-23-2749
営業時間 午前9時~午後5時30分
直営店・SHOP陶筥 Cafe『響』(不定期営業中)
所在地 佐賀県伊万里市大川内町1982
連絡先 0955-23-2278
営業時間 午前9時~午後5時30分
秘窯の里、大川内山の中腹にございます。
陶筥では伊万里焼・鍋島焼の新作とオリジナル商品を取りそろえております。響では、テーブルにお出しするメニューの一つひとつに瀬兵窯の器と厳選した食材を使用しております。瀬兵窯のまた違う一面をぜひご覧ください。